知っているようで知らない健康と栄養にまつわる知識をクイズ形式でご紹介。
新たな発見があるかもしれません。あなたの周りの人にもシェアして、一緒に力試しをしてみましょう!
解説:
食物繊維と言えばまず、野菜や果物を思い浮かべる方も多いと思いますが、それだけではありません。昔、食物繊維は植物性食品に限定されていましたが、1980年に日本の桐山修八教授によって「ヒトの消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」と定義されました。要はほかの栄養素のように消化酵素で分解されて小腸で吸収されることなく、大腸まで届く成分ということ。これによりカニやエビの殻にも含まれるキチン・キトサンのような動物性食品も食物繊維に含まれるようになりました。
今ではレジスタントスターチと呼ばれる小腸で消化吸収されず大腸まで届くデンプンおよびデンプン分解物、また、消化酵素で分解されにくく食物繊維と同じような生理機能を有するレジスタントプロテインなど、食物繊維も多種多様となってきています。
食物繊維は水に対する溶けやすさによって「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」に分けることができます。一般的に水溶性食物繊維は主にコレステロールの吸収を抑制したり、食後の血糖値上昇を緩やかにしたりし、不溶性食物繊維は便のかさを増やして腸内環境を整えると言われています。
日本人の食事摂取基準(2015年度版)では、不足しがちな栄養素として1日の摂取目標量が設定されています。幅広い食品に含まれていますので、毎日の食生活に意識して摂り入れましょう。
参考:国立栄養・健康研究所ホームページ
参考:新生活普及協会・サプリメント管理士マスターテキスト